寒い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 11月8日の「立冬」の頃になると昼夜の寒暖の差が激しくなるため気温差に体がついていかず、体調を崩される方も多いと聞きます。中国のことわざで「立冬補冬、補嘴空(立冬時、栄養を補給)」があり、「補」とは中国語で「食物で体調を補うこと」を指すそうで、解りやすく言えば「この季節に収穫されたものを季節にあった調理法で食べることが、これから迎える寒い冬を乗り切るための最良の方法である」ということのようです。季節の野菜をたっぷり入れたお鍋など、体温まるお料理を食べて冬に備えたいものです。では、なぜ体を温めると体に良いのでしょうか? 実は体温を1度上げることで免疫力・治癒力が30%アップすると言われ、特に冷え症の方は、手足が冷えるだけでなく基礎体温も低いことが多いため、体の中から温めることが大切です。 近年は「朝カレー」「朝ラーメン」が流行っていますが、これは体を温めるためには最適のようです。しかし、朝からガッツリ系はちょっと…と言う方は、昔ながらの「朝粥」はいかがでしょうか? 朝粥は体を温めることはもちろん、睡眠中に失われた水分を補い、消化も良く、水分やエネルギーを効率よく補給できるそうで、塩分が控えられるのもメリットです。朝はコーヒーだけで済ませている方は、コーヒーを発酵食品であるお味噌汁に代え、腸内環境を整え、便通を改善し、食欲増進の効果を図りましょう。お味噌汁の具材から、さまざまな栄養が摂れるのも良いです。では、体を温めて免疫力をアップさせ、寒さを乗り切りましょう!
理事長 山本成允
「11月のご挨拶」
2015.11.14