日吉ステーションビル歯科

今年の夏は日本各地で猛暑日が続き、「熱中症対策」や「夏バテ防止」などの言葉を聞かない日がなかったですが、やっと１０月、なんだかほっとしています。さて、10月と言えば食欲の秋です！　秋に旬を迎える食材の中の１つ「鮭」には、すごいパワーがあるようなのです。鮭の赤色はエビやカニなどの甲殻類に含まれている「アスタキサンチン」と呼ばれる色素ですが、鮭はこれらをエサとして食べているうちに身が赤くなったのだそうです。このアスタキサンチンは、動脈硬化などの予防に有効な「抗酸化力」に優れていることで、今とても注目されています。同じように抗酸化力が高いと言われているものと比較してみると、ビタミンEの550～1000倍、野菜に含まれているβ-カロテンの約40倍、コエンザイムQ10の約800倍といった報告もありますので、まさにアスタキサンチンは“自然界最強の抗酸化成分”と呼べるそうです。その他にも鮭には、ビタミンD（骨を強くするビタミン）やビタミンＢ１２（造血に関わるビタミンで貧血予防に効果的）が豊富に含まれていますし、必須脂肪酸のＤＨＡやＥＰＡも含まれていますから、まさに有用成分の宝庫と呼べるお魚でしょう。ただし、塩鮭の切り身を一枚食べるとかなりの塩分量となりますので、食べすぎには注意しましょう。また、この時期ならではの楽しみに「イクラのしょうゆ漬け」もありますが、こちらも塩分が多いのでとりすぎは要注意です。ちなみに、新鮮な生鮭が手に入る地域では、イクラのしょうゆ漬けをお母さんが手作りしているご家庭もあり、作る人によって微妙に味付けが違うため、イクラのしょうゆ漬けにも「おふくろの味」というのがあるのだそうです。それでは、食べ過ぎに注意して秋の味覚を楽しんでください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　理事長　山本成允