あっという間に5月になり、緑美しい季節となって来ました。新入社員、新入生の方々はそろそろ新しい環境にも慣れてきた頃ではないでしょうか? しかし、環境の変化に慣れ始めるまでに注意したいのが、この時期増える「五月病」です。この病は「無気力」「不安感」「焦り」などが主な症状で、ひどくなると「うつ病」に発展してしまうケースもあります。この春に生活環境が大きく変わり、1か月経ったけれどまだ適応できていない人は特に気を付けてください。新しい環境によって蓄積したストレスが、5月の大型連休で一旦は解消されますが、またストレスの多い生活に戻ってしまうため、短い間に気持ちの浮き沈みが激しく変化して、心や体にとても大きな負担がかかってしまうからです。この五月病にかからないためには『ストレスを上手に発散する』ことです。まず、おすすめしたいのが“ストレスの要因をひたすら紙に書く”こと。「紙に書くだけで本当に発散できるの?」と思うかもしれませんが、溜まっていた心の内を紙に書いて吐き出すだけで意外とスッキリします。そして“部屋の掃除と模様替え”です。部屋を掃除したりインテリアを考えたりしている時はそのことに集中しているため、一時でもストレスを忘れることができます。また、適度に体も動かしますからちょっとした運動にもなります。逆にやってはいけないのは、お酒を飲むことです。ストレス発散でお酒に頼っていると「何かあればすぐにお酒に逃げる」という悪習慣ができ、アルコール依存症になる可能性も。新年度も始まったばかりですから、気負わず心に余裕を持ちながら生活することを心掛けてください。
理事長 山本成允